ラバーカップの使い方を解説!知ってそうで知らないスッポンの使用法
2019年5月8日
ご自宅のトイレがつまってしまうと焦ってしまいますよね。そんなときに活躍するのが、ラバーカップです。ラバーカップはスッポンともよばれており、よくトイレに置いてありますが、「じつは正しい使い方をよく知らない……」という方もいらっしゃいます。
急にトイレがつまってしまったときには、ラバーカップを使って解消できる場合もあります。
しかし、水に溶けないものがつまってしまった場合は自分で取り出そうとすると、逆に事態が悪化するおそれがあります。このような場合はラバーカップを使用するのではなく、業者に依頼することも検討しなければなりません。
ここでは、ラバーカップの使い方や業者に依頼するときはどんな場合なのかご紹介していきます。ラバーカップの正しい使い方を知り万が一に備え、業者に依頼するときのポイントも確認しておきましょう。
ラバーカップには種類がある
ラバーカップは、トイレットペーパーなどの紙類をつまらせてしまったときに使うことができます。しかし、水に溶けない異物がつまっている場合は、ラバーカップでは取り除くことはできません。そんなときには、業者に依頼して取り除いてもらいましょう。
そんなトイレのつまりを解消するのに便利なラバーカップですが、和式用と洋式用があることをご存知でしたか?簡単に違いをご紹介いたします。
和式用
私たちがよく知っているラバーカップは、この和式用のラバーカップです。なかが空洞になっており、ドームのような形をしています。
洋式用
洋式用のラバーカップは、和式用と同じようにドーム形をしていますが、先端に突起物があるのが特徴です。和式用か洋式用か見分けるには、先端にこの突起物があるかどうかを確認してください。
家のトイレにラバーカップを置いてないという方は、ひとつ買っておくといざというときに安心ですね。スーパーやホームセンターで購入することができます。
和式用か洋式用かの違いだけではなくサイズも大小があるので、購入の際にはご自宅のトイレの排水口を確認しておくことを忘れないようにしましょう。
ラバーカップの使い方
ここでは、ラバーカップの使い方をご紹介していきます。手順通りおこなえば、簡単に解消できることもあるので、ぜひやってみてくださいね。
1.床や壁を養生しましょう
ラバーカップを使うときには、まず準備が必要です。作業するときに汚水が飛び散ってしまうのを防ぐために、トイレの床を養生しましょう。養生は、新聞やビニールを使います。また、床だけでなく壁の養生もお忘れなく。
ラバーカップを使うことによってトイレ内に汚水が飛び散るのが嫌だという方は、ビニール袋を活用しましょう。便器をビニール袋で覆い、ラバーカップの柄が通る大きさの穴を作ります。そこにラバーカップの柄を通して使えば、汚水が飛び散るのを防ぐことができます。
2.水の量に注意しましょう
ラバーカップを使うときに、ポイントとなるのが「水の量」です。水がない状態ではラバーカップの圧力が逃げてしまうので、まずは便器の中に水をためます。バケツで水をためてもよいです。ラバーカップのカップの部分が浸かるぐらいまで水を入れましょう。
3.ポイントは「押す」ではなく「引く」です
ラバーカップは、押すのではなく引くのがコツです。排水口と水平になるようにして密着させます。このときに空気が入ってしまわないように注意しましょう。
ゆっくりと押し込んでいき、もう押し込めないというところで一気に引っ張ります。ラバーカップの空気を押し込んで、真空になるようなイメージです。
ラバーカップでつまりを解消できたら、つまりの原因を取り除き、水を流してみましょう。このとき、重曹→クエン酸の順番で流し便器にお湯を少しずつ流していくと、さらにつまりが解消されやすくなります。
4.ラバーカップのお手入れも忘れずに
ラバーカップを使用したら、必ず最後にお手入れをしましょう。ラバーカップについた汚水を放置したままだと雑菌が繁殖したり悪臭が漂ってしまったりしまい、衛生的によくありません。
お手入れするときに、洗剤を使用するとゴムの部分を傷めてしまいますので、できるだけ水で洗い流して天日干しをするようにしましょう。
真空パイプクリーナーも検討してみよう
ここまで、ラバーカップの使い方についてご紹介してきましたが、ラバーカップより強力な吸引力を持つアイテムがあります。
それは、真空パイプクリーナーというものです。真空パイプクリーナーは、ラバーカップでは解消できないトイレのつまりを解消できる優れものです。
真空パイプクリーナーは、ホームセンターまたはネット通販で購入できます。トイレがよくつまるという方は、トイレに置いておくとよいでしょう。
価格ですが、プロが使うようなものだと15,000円~20,000円程度で購入できます。一般的なものですと、1,000円~3,000円前後で購入できます。
真空パイプクリーナーは、基本的には水に溶けるものがつまった場合に使えます。水に溶けない異物を流してしまった場合には慎重に取り扱い、真空パイプクリーナーを使ってもつまりが解消できないときは、業者に依頼をして一度みてもらいましょう。
自分?業者?つまりを直す判断基準
トイレがつまってしまったときに自分で直せるのか、業者を呼んだ方がいいのか見極めが難しいところです。自分で直せるものかどうか、以下を参考にしながら確認しましょう。
自分で直せる場合
まず、つまりの原因が何か確認しましょう。つまらせたものがトイレットペーパーなどの紙類のときは、自分で直せる可能性があります。ラバーカップや真空パイプクリーナーを使ってみるといいでしょう。
先ほどご紹介したラバーカップの使い方を、ぜひ参考にしてみてください。もし、誤って水に溶けないものを流してしまったら、すぐに業者に依頼するのをおすすめします。
業者にみてもらった方がいい場合
【紙以外のものがつまったとき】
携帯電話やおもちゃなどの水に溶けないものを流してしまった場合は、大規模な作業が必要になることがあります。
固形のものを流してしまった場合、ゴム手袋をして手でとれるか確認しましょう。場合によっては、ラバーカップを使うと配管の奥の方に行ってしまい事態が悪化してしまうということがありますので、ラバーカップは使わないようにしましょう。
【つまりの原因がわからないとき】
つまりの原因がわからないといった場合は、自分で対処しようにもどうすることもできません。このような場合も、業者にお任せして確認してもらう方がいいでしょう。
ラバーカップや真空パイプクリーナーを使ってつまりを解消することができる場合もありますが、無理に自分で直そうとして、逆に事態が悪化してしまうということもあります。難しいと思ったときには、すばやく業者に連絡するようにしましょう。
業者に依頼するときのチェックポイント
いざ業者に依頼をしようと思っても、どんな業者を選んだらいいのかわからない方もいらっしゃるかと思います。ここでは業者を選ぶときのポイントについてご紹介していきます。
信頼できる業者を選ぶ
トイレのトラブルは、緊急性の高いものが多いです。電話をしてからすぐに対応してくれる業者を選びましょう。
信頼できる業者を選ぶとき、判断の基準となるポイントはいくつかあります。たとえば、電話の応対です。電話の応対ひとつで、業者の印象が変わってきます。親身になって相談に乗ってくれる業者だと、依頼もしやすくていいですね。
また、ホームページなどをチェックし、費用の内訳が明確になっているかどうかも見てみましょう。
明確に費用設定がされており、どの作業工程に、どのくらいの費用が必要なのかという点をしっかりと見ておくと、無駄な出費を防ぐこともできるでしょう。作業をしたあとのフォローがある業者だとさらに安心ですね。
つまり解消の費用相場を知る
業者に依頼をするときに気になるのは、やはり費用ですね。つまり解消の費用相場は5,000円~8,000円となりますが、作業が大規模なものになると20,000円を超えることもあります。
費用が高いからといって、優良な業者であるということはありませんが、かといって、極端に安い業者は施工不良や追加工事の心配もあります。業者を選ぶときには、費用やサービス内容、電話の応対など総合的な情報をもとにじっくり比較検討し、安心して依頼できる業者を見極めましょう。
まとめ
トイレがつまってしまったとき、ラバーカップがあれば簡単につまりを解消できるかもしれません。ラバーカップの使い方は、押すではなく引くことがコツです。
急にトイレがつまったとき、慌ててしまいますがまずは落ち着いて原因を考えてみましょう。場合によっては、より吸引力の強い真空パイプクリーナーを使用してみましょう。
もし、ラバーカップや真空パイプクリーナーを使ってもつまりを解消できないときには、迷わず業者に依頼することをおすすめします。
つまりを放置してしまうと、あとから水が溢れてくるなどの大きなトラブルに発展することがありますので、自分で直せないと思ったときには業者を呼んでつまりを解消してもらいましょう。