真空パイプクリーナーでつまりをスッキリ!水まわりのトラブル解決
2019年4月22日
トイレや洗面台・台所など、水まわりのつまりは誰しもが遭遇する日常生活のトラブルではないでしょうか。いつもきれいに掃除していても徐々につまりの原因は蓄積していき、気がついたときには水の流れが悪くなっているものです。
「トイレの水が流れない!」「洗面所で顔を洗っていたら水があふれてきた!」「キッチンで洗い物をしていたら、シンクに水が溜まっている・・・」
このように、水まわりのつまりは日常生活に支障をきたすものです。実際に遭遇すると非常に面倒で、いったいどうすればいいのか途方に暮れてしまいますよね。今回は、そんな水まわりのつまりをパパッと解決してくれる「真空パイプクリーナー」についてご紹介いたします。
目次
ラバーカップの上位互換!「真空パイプクリーナー」
「真空パイプクリーナー」というものについて聞いたことがあるでしょうか。「真空パイプクリーナー」は水のつまりをパパッと解決してくれる非常に便利な道具なのです。
真空パイプクリーナーとはナニモノ?
真空パイプクリーナーとは、トイレやお風呂、キッチンや洗面台の水まわりがつまったときに使用する、排水管・排水パイプの洗浄器具の一種です。ゴム製のカップと胴体、ハンドルの3つからできていて、排水口にカップの先を押し当ててハンドルを上下させて使用します。
ハンドルを引き上げたとき、ポンプ部分を真空になるのでカップ部分により強い吸引力が生まれます。この吸引力でカップを押し付けてた排水管から詰まった物を引き抜くのです。また、ハンドルの上下を繰り返すことで、強力な吸引力と押し込む圧力が生まれます。
真空パイプクリーナーは、以前から水のつまりに使用されてきた「すっぽん」と呼ばれるラバーカップに形が似ており基本的な原理も同じものです。しかし、ラバーカップよりも非常に強い吸引力を持っているので、ラバーカップの上位互換ともいえるでしょう。
つまりに真空パイプクリーナーを使うメリットとは?
真空パイプクリーナーは原理的にはラバーカップと同じようなものです。いくら強力だからといって、わざわざ真空パイプクリーナーを使う必要を感じない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、強力な吸引力と加圧力を持つからこそ、真空パイプクリーナーを使うメリットがあるのです。
【1.業者を呼ぶ必要がなく、早急に対処できる】
夜間に水まわりのつまりが発生してしまった際、業者を呼びたくても連絡がつかない場合もあります。真空パイプクリーナーを持っていれば業者を呼ぶこともなく自分で早急に対処ができますよ。
【2.節約になる】
業者に依頼すると、出張費や作業費がかかってしまいます。真空パイプクリーナーは2,000~3,000円で市販されており、ひとつ持っておけばいつでも手軽に使えるため、業者に依頼するよりも低コストです。
強力な真空パイプクリーナーであれば、それだけでつまりの原因まで解消することができるかもしれません。まずは自分での解決を試みてみましょう。
【3.誰にでも扱える】
真空パイプクリーナーを使うのは大掛かりな作業ではなく力もいらないので、女性や高齢の方でも扱うことができます。使い方も、ハンドルを押したり引いたりの簡単な動作です。
そもそもなんでつまりが発生するの?
普段私たちが使用する水まわりは、本来流すべき水のみを流すということは少ないのではないでしょうか。キッチンでは水と共に食べ物のカスや調理で使用した油を流していますし、洗面所では石けんが水にとけて流れていきます。
それぞれの排水口にはフィルターが取り付けられていて、異物を取り除くようにしているものですが、そのフィルターですべての異物を取り除くことは困難です。その取り除かれなかった異物が少しずつ排水口や排水管の内部にこびりついていくことで、水のつまりを引き起こしてしまうのです。
【トイレ】真空パイプクリーナーでスッポン吸引
日常生活の中でもトイレは頻繁に使用しますよね。それゆえに、つまりのトラブルも起こりやすいのです。トイレのつまりは緊急性の高い大問題です!真空パイプクリーナーで、トイレのつまりを「スッポン」と吸引してみましょう。
トイレのつまりの原因は?
トイレのつまりは、水流の圧力不足や異物の紛れ込みによって起こります。また、便器から排水口までの「せき」と呼ばれる急なカーブで異物がつまりやすいのも原因といえるでしょう。
トイレのつまりの原因となる異物には、ティッシュペーパーやトイレクリーナー、おむつや生理用ナプキンなどがあります。トイレクリーナーは便器に流してもよいものが販売されていますが、トイレットペーパーのようにすぐ水に溶けるわけではありません。そのため、流す際には注意が必要です。
また、食べ残しやカップ麺などの残し汁をトイレに流す方もいらっしゃいますが、これもつまりの原因となってしまいます。食べ物の油分は水に浮いたり固まったりしますよね。この油分は排水溝をつまらせる大きな要因です。もし油分を流してしまった場合には、念入りに何度か水を流して油分を流しましょう。
使い方の手順
トイレのつまりに真空パイプクリーナーを使う場合は、以下の手順でおこないましょう。
【1.養生をする】
排水口から圧をかけて使うので汚水が飛び散ることがあります。周囲を汚してしまわないよう、ビニールシートや新聞紙などで養生しましょう。トイレの床だけでなく、壁にも養生しておくと安心です。
【2.真空パイプクリーナーを押し引きする】
大量のトイレットペーパーがつまっている場合は、カップを便器の穴に押し当ててハンドルを押し引きするとよいでしょう。
ですが、固形物がつまっている場合やつまりの原因が不明な場合は、ハンドルを引くときのみ便器の穴に押し当て、ハンドルを押す場合は便器の穴から離すようにしましょう。そうすると、つまった固形物が便器の穴付近まで戻ってくることがあります。
【3.つまりの原因を回収する】
つまりの原因が戻ってきたら回収しましょう。ビニール手袋などを用意しておくと、回収が容易です。つまりの原因を再び流してしまわないように気をつけてください。
【4.つまりが解消したか、水を流して確認する】
つまったものを回収し、水がすーっと引いていけばつまりが解消したサインです。ですが、まだ安心はできません。きちんと水が流れるか確認をしましょう。
いきなりレバーで水を流してしまっては、水が便器からあふれてしまうかもしれません。バケツなどで少しずつ水を流して様子をみてください。水が流れていくようなら、トイレのつまりは解決です。
注意点
トイレのつまりに真空式パイプクリーナーを使う際の注意点としては、ハンドルを押し戻すときにゆっくりと押し戻すことです。勢いよく押してしまうと、便器内の水がはねて周囲を汚してしまいます。
また、つまりを取り除いた後も、いきなりレバーで水を流さないことも留意しておいてくださいね。真空式パイプクリーナーはトイレのつまりにとても効果的です、正しい使い方でトイレつまりを解消しましょう。
【洗面台】真空パイプクリーナーでゴッソリ吸引
洗面所もまた、つまりやすい箇所のひとつです。朝、バタバタと準備をしているときに洗面所がつまっていては、ストレスがたまってしまいますよね。そうなる前に真空パイプクリーナーで洗面所のつまりを「ゴッソリ」と吸引してみましょう。
洗面台のつまりの原因は?
洗面所のつまりの原因は、おもに髪の毛であることが多いです。ドライヤーを使っているときや整髪料を使っているときなど、洗面所に髪の毛が落ちてしまうことがあります。
すぐに掃除をしてしまえばよいのですが、朝バタバタと準備をしているときにそんな余裕はありませんよね。そうしているうちに、ついつい掃除は後回しになってしまっていませんか。
洗面所の排水口の下は、石けんや人の油の付着によってバイ菌が繁殖してヌルヌルとしています。そんなヌルヌルとした排水管を髪の毛が通っていくことで、ヌメリに髪の毛がからまり塊となって水の通りを妨げているのです。
それが洗面所つまりのメカニズムですが、もちろんヘアピンなどの固形物を落としてしまいつまりの原因となることもあります。
使い方の手順
洗面所のつまりに真空パイプクリーナーを使う場合は、以下の手順でおこないましょう。
【1.養生をする】
排水口の下に溜まっている水が飛び散ることがあります。洗面所の周囲を水浸しにしてしまわないよう、新聞紙などで養生しましょう。
【2.真空パイプクリーナーを押し引きする】
排水口にカップを押し付けてレバーを上下させます。つまりの原因を一気に引き抜くようにレバーを上げましょう。
【3.つまりの原因を回収する】
つまりの原因が戻ってきたら回収しましょう。ビニール手袋などを用意しておくと、回収が容易です。つまりの原因を再び流してしまわないように気をつけてください。
【4.つまりが解消したか、水を流して確認する】
つまりがきちんと解消したか、水を流して確認しましょう。普段通りに水が流れていけば、つまりが解消したサインです。
注意点
洗面所つまりの場合は、真空式パイプクリーナーでつまりを解消した後に液体パイプクリーナーを使うのもオススメです。液体パイプクリーナーを排水口から垂らしてヌメリを解消しておくと、今後の洗面所つまりの予防になりますよ。
【キッチン】真空パイプクリーナーでスッキリ吸引
キッチンで料理や洗い物をする際に、なんとなく水の流れが悪く感じるようなことがありますよね。だんだんとシンクに水が溜まるようになってきたら要注意です。完全につまって水が流れなくなる前に、真空パイプクリーナーを使ってキッチンのつまりを「スッキリ」吸引してみましょう。
シンクのつまりの原因は?
シンクのつまりの原因はいくつか考えられますが、つまりの原因として多く挙げられるものといえば、油汚れでしょう。食器や料理道具についた油汚れは少しずつ水と共に排水口から流れてゆき、排水管の中に油汚れとして蓄積していきます。
時間が経つにつれて油汚れは何層にも重なっていき、だんだんと排水管の内側が狭くなっていくのです。そうして、排水管の中がつまってしまい水の流れが悪くなるというわけです。ですが、もし唐突につまりを感じるような場合は大きめの食材などの固形物がつまっている場合もあるかもしれません。
使い方の手順
シンクのつまりに真空パイプクリーナーを使う場合は、以下の手順でおこないましょう。
【1.養生をする】
排水口の下に溜まっている水が飛び散ることがあります。シンクの周囲を水浸しにしてしまわないよう、新聞紙などで養生しましょう。
【2.真空パイプクリーナーを押し引きする】
排水口にカップを押し付けてレバーを上下させます。つまりの原因を一気に引き抜くようにレバーを上げましょう。
【3.つまりの原因を回収する】
つまりの原因が戻ってきたら回収しましょう。ビニール手袋などを用意しておくと、回収が容易です。つまりの原因を再び流してしまわないように気をつけてください。
【4.つまりが解消したか、水を流して確認する】
つまりがきちんと解消したか、水を流して確認しましょう。普段通りに水が流れていけば、つまりが解消したサインです。
注意点
真空式パイプクリーナーは、一度だけ押し引きするのではなく何度か繰り返して押し引きすることでつまりが解消されていきます。何度か押し引きを繰り返してみてください。また、排水口の大きさに合ったサイズのカップを選びましょう。
真空パイプクリーナー以外でつまりを解消させるには?
真空式パイプクリーナー以外にも水のつまりを解消できる方法がありますので、ご紹介いたします。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシを使うことでつまりを解消することができます。ワイヤーブラシの先端にはらせん状のヘッドがついていて、その先端部分で汚れやつまりの原因を取り除きます。トイレや洗面台、キッチン・お風呂など場所を問わずに使えて便利です。
ワイヤーをくるくると回転させながら排水口へと挿入していくのですが、使用したことのない方には難易度が高い作業です。自信のない方は、専門業者に依頼したほうがよいでしょう。
熱いお湯を注ぐ
油は熱いお湯で流すことができます。そのため、シンクの油汚れによるつまりには、熱いお湯を注ぐことも効果的です。普段から、油ものを洗ったり流したりしたときにはお湯を流す習慣をつけておくと予防にもなります。
ちなみに、ほとんどの家庭の排水管は耐熱温度が60度といわれています。お湯を流すことで排水管の劣化が気になる場合は、流すお湯の温度に気をつけましょう。
パイプクリーナーを使う
ホームセンターなどで販売されているパイプクリーナーを使ってつまりを解消する方法もあります。固形タイプや粉・粒上タイプのもの、液体タイプのものと種類も豊富です。種類によって使える場所や溶かせるものが異なりますので、用途に合わせて選びましょう。
早期解決が大切!排水口のつまりは早めに対処しよう
「時間が経てば流れるから・・・」「今はまだ大丈夫・・・」と、ついつい水のつまりを放置してしまってはいませんか?ですが、水のつまりを放置すると非常に危険です。被害が大きくなる前に早期解決することが大切です。
放置することで起こりうるリスク
水のつまりを放置することで次のような深刻な状況になってしまうことがあります。
【1.水があふれて床が水浸しに!】
水のつまりを放置していると、水を流したときに水があふれて周囲が水浸しになってしまうことがあります。そうなってしまうと、あふれた水の処置に大慌てです。そうなる前に、早めに水のつまりを解消しておきましょう。
【2.異臭がする】
トイレなどで水のつまりを放置していると、「封水切れ」を起こして悪臭がすることがあります。便器の中には常に適量の水が溜まっていますよね。これは「封水」と呼ばれるもので、臭気が上がってくるのを防いだり、便器への汚物の付着を防いでいます。
ですが、何らかの原因でトイレの排水口下がつまっていると「封水切れ」といって封水の水位が下がり悪臭がするようになってしまいます。悪臭は大きなストレスの要因です。そうなる前に、水のつまりを解消しておきましょう。
【3.マンションやアパートの下の階に被害が!】
マンションやアパートで水のつまりを放置していた方が、階下の部屋へ水漏れを起こして高額な賠償金を請求されたケースがあります。
水漏れなどの被害は火災保険が適用されることがあるのですが、水のつまりを放置していて起こった事故であれば保険適応外となることもあるでしょう。
マンションやアパートで水がつまってしまった場合は、管理会社に連絡して対処してもらう方法もあります。大きな問題に発展する前に、早めに対処しておきましょう。
自分で解決が難しいときは業者へ相談
水まわりのつまりは、真空パイプクリーナーなどを用いて自分で解決できることもありますが、自分では手に負えない状態になっていることもあります。
「何をやっても解決しない、つまりの原因が分からない」そんなときには業者に依頼する必要があるでしょう。プロの力を借りて、早めにトラブルを解決することをおすすめします。
まとめ
今回は、水まわりのつまりを解消する「真空パイプクリーナー」についてご紹介しました。水まわりのつまりはストレスを感じるだけでなく、放置することで深刻な状態に発展してしまうこともあります。
ラバーカップよりも強力な吸引力を持つ「真空パイプクリーナー」は、これまで自分では解決できなかった水まわりのつまりを解消してくれる強力なアイテムとなることでしょう。急なトラブルにすぐに対処できるように、一家に1本、備えておくのもよいですね。
どうしても自分では解決できないトラブルの場合は、業者を頼るのが解決への近道です。急なトラブルにも対処できるよう、すぐに依頼できる業者を普段から選んでおくことをおすすめします。
備えあれば憂いなしです!ストレスなく快適な日常生活をおくるため、生活に欠かせない水まわりのトラブルにはしっかりと備えておきましょう。